北海道新聞(2024年8月7日)

東京女子医大(東京都新宿区)は7日、臨時理事会を開き、岩本絹子理事長の解任を決めた。関係者への取材で分かった。同窓会組織、一般社団法人「至誠会」を巡る不透明な資金の動きなどを調べた第三者委員会が、大学に抜本的改革を求める報告書をまとめていた。
 関係者によると、理事会には岩本氏のほか、理事10人全員が参加。岩本氏は「理事長を辞めるつもりはあるが、今ではない」との趣旨の発言をしたという。その後、理事10人全員一致で解任を決議した。
 至誠会を巡っては、勤務実態のない女性職員に給与が支払われた疑いがあるとして、警視庁が3月に一般社団法人法違反(特別背任)の疑いで大学本部や岩本氏の自宅などを家宅捜索した。
 大学が設置した第三者委は、今月2日公表の報告書で、岩本氏に権限が集中する「1強体制」に問題があり、大学がガバナンス(組織統治)不全だったと認定していた。