道新(2025年11月25日)

 【釧路】釧路市は25日、来春に学生の募集を停止する釧路短期大学(釧路市)を釧路公立大学(同)の短期大学部として存続させる方針を固めた。保育士や栄養士の資格を取得でき、地元就職率の高い同短大の存続が地元の経済や人材の確保に不可欠と判断したとみられ、数年後の4年制学部への転換も目指す。

関係者によると、大学の設置者を釧短大を運営する学校法人緑ケ岡学園(同)から公立大学法人釧路公立大学に変更し、2027年度に釧公大の短期大学部として開設する。釧路市とともに釧公大の事務組合を構成する釧路管内7町村の首長からも理解を得たもようだ。
釧短大は1964年に釧路女子短期大学として開学。73年に男女共学化し、現在の名称に変更した。生活科学科と幼児教育学科の2学科体制で、釧路、根室管内で唯一、栄養士の資格が取得できる。学生数はピークの93年度に309人に達した。
だが、少子化を背景に14年度以降、入学者は定員(1学年100人)を下回る状態が続く。25年度は67人まで減り、緑ケ岡学園は今年4月、来春の学生募集停止を決めた。一方、短大機能の維持を求める市民らの声を受け、同学園と市、釧公大の3者が存続の道を探っていた。
市は、短大志願者が減り四年制大学への進学が主流になっていることなどを考慮し、短期大学部の開設から数年後をめどに4年制学部に転換させたい考え。広く学生を集められるよう、釧公大に新校舎を設けることも視野に入れている。