■読売(2023年2月18日)

関東学院大学(横浜市金沢区)の看護学部で、教員間のパワーハラスメントが3件確認され、理事会が処分を検討していることが分かった。
関東学院大・看護学部でパワハラ3件…女性教員に研究室入室拒否や退職強要

複数の関係者によると、パワハラは、同じ女性教員に対する女性准教授の2件と女性教授の1件。准教授は研究室への入室を拒んだり暴言を吐いたりし、教授は退職を強要したという。

同大広報課によると、教員の申し立てを受けたハラスメント防止委員会が昨年4月27日付で3件をパワハラと認定し、同学部の教授会は1件を懲戒処分のけん責、2件を厳重注意に当たる「助言」とする案を小山厳也学長に報告した。理事会は加害者側の弁明の機会を経て処分する方針で、結果はホームページで公表するという。

防止委は「職位の下位者が、上位者の駒として振る舞うことが求められる組織風土が見られる」と改善を求めており、小山学長は取材に対し「ハラスメント研修は実施済みで、組織内の課題を洗い出すための組織診断も行う。学生が不利益を被ることがないように対応する」とコメントした。

同大では人間共生学部でもパワハラが確認され、昨年10月20日付で教員1人がけん責処分を受けている。