テレビ愛知(4/5)

4月3日に「最後の入学式」を迎えた大学があります。それが、東京都多摩市の恵泉女学園大学です。なぜ最後なのでしょうか。

恵泉女学園大学では2024年度以降の学部生・大学院生の募集停止を発表しました。つまり今年の新入生が、最後の募集だったのです。そして、その新入生が卒業したら、大学は閉校となります。学園側は募集停止の理由について、入学者の定員割れが続き大学の経営が難しくなったためと説明しています。

こうした定員割れの傾向は恵泉女学園大学だけではなく、全国の私立大学で顕著になっています。日本私立学校振興・共済事業団の調査によると、全国の私立・短期大学等のうち、定員割れを起こした学校が占める割合は、30年前は一桁でしたが次第に増えていき、2022年度には過去最高の47.5%を記録しました。全国598校のうち284校で定員割れが起きている状況です。