東海大学に勤める非常勤講師3人が、来年3月で雇い止めとなるのは不服だとして授業を途中で切り上げるストライキを行いました。

このストライキは東海大学の教職員組合に所属する非常勤講師の一部が行っているもので、9日、静岡市清水区にある東海大学静岡キャンパスで3人が講義を途中で切り上げました。
3人は正門の外に組合員など30人とともに集まり「ストライキ決行中」と書かれた横断幕を掲げ、長年勤めてきた非常勤講師が雇い止めとなるのは不当だと訴えました。
このうち韓国語の講座を18年間担当する河合紀子講師は「大学に一日も早く主張をみとめてほしい」などと訴えてました。
ストライキのあと河合さんは「教室に学生を残してこのような行動を取らなければならないのは本当に残念です。1日も早く雇い止めを撤回してほしいです」と話していました。
一方、東海大学によりますと、全国のキャンパスで社会が求める人材を育成するために大幅な組織改革を実施していて、一部の非常勤講師の契約の終了に至ったということです。
東海大学は「団体交渉が今後も予定されているにもかかわらず、ストライキをする組合の姿勢には驚きを禁じ得ない。学生や保護者などには申し訳ない」とコメントしています。