■しんぶん赤旗(2022年12月29日)

明海大、組合の封書回収
 中労委 不当労働行為と認定

 明海大学(埼玉県坂戸市、千葉県浦安市)が、組合の教職員宛てに郵送した組合ニュース入りの封書を配布せず回収した問題で、中央労働委員会が不当労働行為と認定する命令を出したことを受けて、東京私大教連、明海大学教職員組合は27日、声明を発表しました。大学理事会が中労委命令を真摯(しんし)に受け止め、「命令を誠実に履行するよう強く求める」としています。

大学側は、就業時間・施設内での組合活動を禁止したもとで、組合は団交での確認を踏まえて2016年3月、就業時間外に学外から封書を教職員に郵送。封入物が組合ニュースであることを知った大学側は、メールボックスから抜き取るなどして回収し、組合と執行委員を「厳重注意処分」としました。

中労委命令は、封書の配布中止・回収は「組合活動を嫌悪していることをすべての教職員に示すことにより、組合の弱体化を図ったもの」と指摘。「厳重注意」も組合活勁を萎縮させるものとしています。教職員宛てに組合ニュースを郵送した場合の取り扱いについて協議するとともに、文誓掲示を命じました。

また、団交の開催場所に関わって中労委命令が不当労働行為に当たらないとしたことについて、声明は「団交開催場所に固執した団交拒否」であり、「組合が受けている不利益を一無視した不当なもの」と批判しています。