読売新聞(2023/02/15)

北九州市立大は15日、研究費で購入した機器を私的流用したなどとして、文学部の男性准教授(55)を諭旨解雇の懲戒処分にしたと発表した。7日付。

発表によると、准教授は2021年までに、研究費で購入したノートパソコンやデジタルカメラなど6点(計約35万円分)を研究以外の目的で知人に貸し出した。長いもので数年間、貸したままにしていたという。

また、16年から21年までに計539回、学部長の許可を得ずに県内の大学などで非常勤講師を務めたり、派遣会社に登録して学外の配送業務を行ったりした。うち305回は勤務時間中で、「お金が必要だった」と説明しているという。

外部から複数回の通報が寄せられるなどして発覚。中尾泰士副学長は記者会見で「研究機関としての期待を裏切る事態。深くおわび申し上げる」と謝罪した。