JIJI.COM(2023年02月17日)

福井大の女性教授が自分の学術論文の審査(査読)に関わった問題で、同大は17日、女性教授を減給処分にしたと発表した。処分は同日付。

福井大教授の論文撤回 査読不正疑いで出版社

女性教授は、査読に必要なコメント案の提供を査読者に依頼され、共著者に作成を指示。作成させた文面をそのまま査読者に提供していた。同大は、こうした行為は科学者としての行動規範や倫理から逸脱しており、不適切だと判断した。
この問題をめぐっては、同大の調査委員会が昨年12月、女性教授らの論文計6本の査読の過程で不適切な行為があったとする報告書を公表していた。
上田孝典・福井大学長は「研究に対する信頼を失墜させ、多大なご迷惑をおかけしたことを深くおわびする。科学者に求められる研究倫理を徹底し、再発防止に努める」とのコメントを発表した。