■福井テレビ(2023年2月28日)

教員のなり手不足が全国的に課題となる中、県教育委員会は28日、教員採用試験の一次試験について、2023年から大学3年生でも受験できるようにすると発表しました。志願者の増加につなげたい考えです。

28日開かれた県議会予算決算特別委員会で、豊北教育長が明らかにしました。

県の公立学校の教員採用試験は現在、大学4年生から受験できますが、筆記試験などが行われる一次試験について、今年7月の試験から大学3年生も受験できるようにします。
大学4年生は試験の時期に教育実習が重なるため、負担を減らすことで志願者の増加につなげたい考えです。

また、採用試験に合格せず任期付きの講師として働いている教員について、県内で5年以上講師の経験があれば一次試験を免除することになりました。

豊北教育長:
「講師経験のない新たな志願者にとっても、採用への見通しが持ちやすくなる。民間企業に流れるのを防止できると考えている」

県教委によりますと、どちらも全国的に珍しい取り組みだということです。

教員のなり手不足は、長時間労働などを背景に全国的な課題となる中、県の採用試験の志願者数は年々減少。今年度は695人、志願倍率は2.75倍で過去最低となっています。