NHK静岡(03月07日)

静岡大学と浜松医科大学の再編が自治体を巻き込んだ議論になる中、静岡大の日詰学長が記者会見を開き、浜松医大の今野学長に、当初合意した再編案とは異なる案も含めた議論を求めたことを明らかにしました。

静岡大学と浜松医科大学は、法人を統合した上で、浜松医大と静岡大浜松キャンパスの学部を統合して新たな大学に再編する計画で4年前に合意しましたが、学部が減る形となる静岡大側で難色を示す声が強まり、おととし、再編を無期限で延期すると発表しました。
こうした中、浜松市などは3月2日に、当初の合意案を後押しする「期成同盟会」を設立し、自治体を巻き込んだ議論となっています。
この問題について静岡大学の日詰一幸学長が7日記者会見を開き、期成同盟会について「真摯に受け止めるが、大学が主体的に決める必要がある」と述べました。
そして、7日午前中に浜松医大の今野学長と面会し、当初合意した再編案とは異なる案も含めた議論を求めたことを明らかにしました。
日詰学長の持論である2大学を1つに統合する案については、「熟した議論になっていない」として伝えなかったということで、今野学長からは「内容がわからないので何とも言えない」という趣旨の返事があったということです。
その上で、当初の合意案とは異なる案も含めた議論を浜松医大側が拒否した場合の話として「協議が行き詰まる可能性がある。歩み寄れる着地点を見つけていきたい」と述べました。