南日本新聞(3/22)

鹿児島大学や鹿屋体育大学など九州・沖縄地区の全11国立大学法人は21日、研究力向上を進める連携協定を結んだ。「九州・沖縄オープンユニバーシティ」として、設備機器の共用化や研究データの管理・利活用、研究活動を支える人材育成に一体的に取り組む。

国からの運営費交付金が削られる中、各大学が持つ高度な実験機器や設備、蓄積データを相互利用できるようにして研究環境の改善につなげる。九州大学に事務局を設け、それぞれの特色を生かした共同研究の拡大や大学発スタートアップの支援を目指す。将来は事務管理など運営分野の連携も視野に入れる。

福岡市であった締結式には11大学の代表が出席。鹿大の佐野輝学長は「以前から研究で連携してきたが、さらに強まる」と期待。鹿屋体大の前田明副学長は「スポーツはいろんな可能性があり、他大学との研究が楽しみ」と抱負を語った。