ATV青森テレビ(3/28)

複数の教員からパワーハラスメントで告発されていた青森公立大学の香取薫(かとり・かおる)学長の辞任が28日、大学のホームページで発表されました。大学は昨年12月、香取学長からハラスメント行為を受けたとした教員3人から寄せられた相談7件について「おおむね事実である」とし、ホームページで公表しました。

香取学長のパワーハラスメントを巡っては2022年12月に大学に勤務する3人の教員から同僚の前での激しい叱責や物を蹴るなどの威嚇行為をされたという相談が寄せられ、大学の関係者などでつくるハラスメント防止対策チームによる調査が進められていました。約3か月にわたって、香取学長や3人の教職員、さらには現場にいた第三者への聞き取りを実施したほか、録音記録などを調べた結果、大学側は相談事案の7件すべてについて「おおむね事実である」と認定しました。香取学長は大学側の聞き取りに対して叱責については「大きな声を出したことはあると思う」と答えた一方で、他の相談事案については「よく覚えていない」と回答したり、認識の違いがあったと説明しています。

※青森公立大学 石川浩明理事長「本学は今後とも、学生をはじめ教職員等に安心してもらえるよう、ハラスメント相談体制を整えるとともに、ハラスメントを行わない、行わせない努力をしてまいります」

香取学長は2006年に教授として勤務し、2012年から学長を務めています。大学によりますと、香取学長は3月31日付で「健康上の理由」により辞任するとしています。新たな学長については、今後、選考手続きを経て決定される予定です。