YBC山形放送(3/29)

米沢市にある山形大学の「有機エレクトロニクス研究センター」で3000万円余りの不正な支出などが確認された問題に絡み、大学の職員組合は29日、別の事業でも補助金が適切に使われていなかったケースがあったと発表した。
山形大学の「有機エレクトロニクス研究センター」を巡っては、大学が去年3月、5つの事業合わせて3000万円の研究費で目的外の不正な使用などがあったとの調査結果を発表した。
その後、大学は、資金管理や決裁を担っていた60代の男性教授を3か月の停職処分としている。
大学の職員組合が29日に開いた報告会では新たに、有機エレクトロニクス研究センターの別の事業で適切に補助金が使われておらず国に返還を行うケースがあったことが示された。
大学側から組合への説明によると、事業は文部科学省のプログラムで、実験機材の使用実績がないなど3つのケース合わせて1100万円が返還対象に該当したという。
山形大学職員組合の仁科辰夫さん「不正を意図的に隠そうとしてるから1回で済むものが2回3回と続いている」
組合では、有機エレクトロニクス研究センターの別の研究でも不正に関する匿名の情報提供があったとして、追及を続けていくという。