KBS(2023/4/17)

岡山大学の男性教授が発表した論文に113カ所のねつ造や改ざんがあった問題で、大学は男性教授を懲戒解雇しました。

4月14日付けで懲戒解雇処分を受けたのは、岡山大学学術研究院医歯薬学域の男性教授(56)です。

岡山大学によりますと、男性教授は2019年に発表したがんの抑制に関する論文の中で、同じ実験画像を使いまわすなど113カ所のねつ造や改ざんをしていたということです。

岡山大学は3月24日、この問題を明らかにし、その後、処分の内容を検討していました。

男性教授は「不正行為ではなく過失だ」と主張していましたが、岡山大学はほとんどが故意によるもので悪質性が高いと判断。論文が100回以上引用され、社会に与えた影響が大きいことなどから「懲戒解雇」としました。