北海道新聞(2023年12月27日)

札幌国際大(札幌市清田区)の運営を批判した前学長の記者会見に同行したことなどを理由に違法に懲戒解雇されたとして、同大の教授だった大月隆寛氏(64)が大学側に教授としての地位確認を求めた訴訟の控訴審は27日、札幌高裁(佐久間健吉裁判長)で和解が成立した。原告、被告いずれも和解内容を明らかにしていない。
大月氏は和解成立後に記者会見し「提訴から3年半がたち、長かったが、おおむね納得できる内容と判断した」と話した。
2月の一審札幌地裁判決は前学長の会見に関し「大月さんは主体的に意見を述べておらず、合理的な理由を欠く」として懲戒解雇を無効と判断。未払い賃金や慰謝料50万円の支払いを大学側に命じた。双方が控訴し、札幌高裁が7月に和解を勧告していた。