NHK兵庫(03月03日)

神戸大学は、准教授が学生に対し、研究指導を拒むような言動を繰り返すなどハラスメント行為があったとして、停職4か月の懲戒処分にしました。

2日付けで懲戒処分を受けたのは、50代の男性准教授です。
神戸大学によりますと、准教授は、おととし夏ごろから去年2月にかけて、当時4年生で大学院に進学する予定だったゼミの学生に対し、「博士課程の指導は、自分の能力では無理だ」などと研究指導を拒む発言を繰り返したということです。
学生は、准教授の指導を受けて博士課程を目指したいと話していたということですが、退学することになったということです。
准教授は、大学の調査に対し、「申し訳なかった。指導する自信をなくしてしまった」と話しているということです。
このほか、60代の准教授がゼミの学生2人に対し、「お前みたいな成績の悪いやつが研究を楽しいと思えるわけがない」とか、「カラスが白いと言われてもそうですねと言え」などと不適切な指導を繰り返し、2人がそれぞれ適応障害や抑うつ状態を患ったとして、大学が去年12月、けん責の懲戒処分にしたことも発表しました。
神戸大学は「ハラスメント防止に真剣に取り組む中、こうした事案が起きたことは遺憾だ。再発防止に努めていきたい」とするコメントを発表しています。