NHK福岡(03月04日)

近年、低下しているとされる日本の国際的な研究力を上げようと、九州大学は研究に専念できる環境のもと、年間1000万円以上の給与を支給するという若手研究者向けのプログラムを創設し、公募を始めました。
九州大学によりますと、日本の論文数の国際的なランキングは20年前は2位でしたが、直近では4位に下がり、さらに「注目度の高い論文数」のランキングでは、4位から10位に低下しているということです。
こうしたなか、九州大学はノーベル賞などにつながるすぐれた研究を行う人材の確保を目指して今回、若手研究者向けのプログラムを創設しました。
このプログラムでは任期を5年間として、最大5人を准教授に採用する方針です。
任期中は、教育や入試など研究以外の業務を免除するとともに、ほかの研究者の指示を受けず、独立した活動を行ってもらうことにしています。
給与は一般的な准教授の給与額を上回る年間1000万円から1200万円を支給します。
さらに、給与とは別に研究費なども支給するということです。
九州大学は「優秀な若手研究者を破格の好待遇で雇用し、すぐれた研究成果を上げてもらって九州大学の研究面での世界的な存在感を高めたい」としています。
公募はことし4月14日まで行われ、研究分野は問わないということです。