NHK富山News Web(4月14)

富山大学は、研究費の助成を行っていた団体に対して虚偽の報告書を提出した准教授をけん責の懲戒処分にしたほか、酒気を帯びた状態で業務を行っていた事務職員を出勤停止1か月の懲戒処分にしました。

富山大学によりますと、教員として勤務する准教授は民間団体から令和2年度と3年度にあわせて400万円の助成を受け、実際には約39万円しか研究に使っていなかったにもかかわらず全額を使用したという虚偽の報告書を団体に提出していたということです。
助成金は大学側が管理していて、約340万円の残額があったため調べたところ虚偽の申告が判明し、団体に謝罪したうえで返金したということです。
また、総務部の事務職員は出勤前に自宅で飲酒し酒気を帯びた状態で業務を行ったほか、大学宛てに届いた郵便物を私物のかばんに入れたり、管理者の許可を得ずに個人情報を含む書類を持ち出したりしたということです。
この職員は以前にも酒気を帯びた状態で業務にあたっていたことから毎日3回のアルコールチェックを行っていましたが、去年12月のチェックで呼気からアルコールが検出されたということです。
大学では以前から職員に対し医療機関で治療を受けるよう指導していましたが、より専門的な機関での治療を促すことにしています。
富山大学は就業規則に違反したとして、准教授を3月30日付けでけん責、職員を4月13日付けで出勤停止1か月の懲戒処分にしました。
富山大学は「今回の事態を真摯に受け止め、法令順守のいっそうの徹底を図り、再発防止に努める所存です」とコメントしています。